晩秋の風物詩

tsudayen2009-10-28

朝の冷え込みは晩秋のよう、されど昼はまだお天道様に夏の名残を感じる四季の移ろい、狭間の一時。
「日本に生まれて〜良かった〜!!(某殿より拝借;)」と呟きたくなるこの頃。

御亭主もようやくお気づきになられたようで、やっとこ持ち場へ復帰が叶い、ほったらかしの机の下からずりずりと這い出て御店の真ん中へと...おっと若旦那、ぶっつけないで下さいョ、まったく扱いが雑ッたら...と、どうにかこうにか参じた次第です。


それにしてもこの季節に昔の人は上手い言葉を残しましたね、食欲の秋に実りの秋、馬肥ゆる秋、津田園の秋(あれ?)読書の秋にもの思う秋、反省の秋(あれれ?)....等々...


え、津田園の秋とは何ぞと仰いますか?えへ、待っておりましたョ。
実は御亭主、この御店を始めるきっかけはお茶っ葉の商いだそうで、今は奥方が隣の茶店でお茶販売の担当奉行、品は静岡富士の農協、茶畑から直送の味わい深い茶葉に御座います。そのお茶店に、毎年この時期「くらだし茶」なる銘柄の幟が立ちますと、何やら店先が活気づき。。。

文字通り、春に摘み取った茶の若葉を蔵にて寝かせ、熟成させた秋口に蔵から出す、というのが所以の「くらだし茶」。茶葉の風味を損なわずいかに熟成させるか、がお味の決め手となるようで。今週より店頭に並べておりますとご贔屓様方が待っていましたとばかりにご来店。この賑わいも、御店秋の風物詩で御座いましょう。
何でもぬるめのお湯でたっぷり時間をかけて淹れるのが美味しく頂くコツだそうで、奥方、折角沸かした湯を一度湯ざましにて冷ましていらっしゃいます。


あれ、そう言えばお隣にもあっしのお仲間がいたっけな...??
まぁ今回はくらだし茶のご紹介と言うことで、お茶を濁して...えへ。また、今度。