わらびの味噌たたき

いやいやいや、長期のご無沙汰、誠に以て、申し訳ござりませんでした。
気がつけば時すでに五月の頃。目は開いて居れども心此処にあらず、同じ思いをされている方もおいでと存じます。哀惜の念を込めましての合掌。


はてさて、今年はお茶の出来も随分と遅いようにて御座いますな。。。
山菜どもも、遅ればせながら今時分の登場と相成りました。


山菜と言えば、御亭主愛読の時代小説家、周平様の『盲目剣谺返し』の中に登場します「わらびたたき」なる一品が思い起こされますな。という事で、この頃おすすめ”目に云う”は「わらびの味噌たたき」に御座います。灰汁抜きをしたわらびに味噌、おかかを合わせてたたいたこの旬の味、どんぶりにのせてご飯をかっ込むも良し、蕎麦に合わせてわらび蕎麦にするも良し。。。箸が進む事請け合いで御座いましょう。



芽吹きの山菜は生命力を養う、とは昔からの言い伝え。皆様も心身健やかにて楽しい色の一時をお過ごし下されますよう。へへ、また、今度。<釜>